◆簿記テキスト◆



---商品有高帳の説明・記入方法---

□商品有高帳の説明・記入方法とは?---
[ 商品有高帳 ]は,各商品ごとに
仕入れた数量・単価,売上げた数量,
在庫の数量や単価などの情報を記入しておく補助簿です。
どの商品がどれだけ残っているのか,
商品有高帳をつけておく事で知る事ができます。
商品有高帳は下記の様な帳簿になります。



商品有高帳の記入方法をまとめますと次の様になります。
1:まずは,
▽繰越額を受入の所に記入。
2:取引が生じたら
▽日付の所に取引が生じた日を記入。
▽商品を仕入れた時は,受入の所に
仕入れた数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を記入。
▽商品を売上げた時は,引渡の所に
売上げた数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を記入。
▽残高の所に受入・引渡から
在庫の数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を計算して,残高を記入。
3:締め日には,
▽残高の数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を引渡の所に記入して,
受入・引渡の数量・金額を一致させ,締め切る。


同じ商品でも,仕入れる時期によって値段が
違うことがあります。1つ1つの商品別に
単価を決めないといけません。
単価を決める方法として先入先出法と,移動平均法などがあります。

先入先出法は,先に仕入れたものから先に売っていく方法です。
上記の商品有高帳は,先入れ先出し法という
先に仕入れたものから先に売っていく方法で,
付けられた帳簿です。ですから上図では,
前月繰越を初めに売り,次に4月3日,その次に4月20日という順に
売っていっています。4月末に残った商品は5月に繰越しています。

移動平均法は値段の違う商品を仕入れるたびに,
仕入れる直前の残高の金額と仕入れた金額を足して,
仕入れる直前の残高の数と仕入れた数で割ったものです。
言葉だけでは,難しいので商品有高帳で示すと下記のようなものです。



上記の商品有高帳は移動平均法で付けられた帳簿です。
4月3日に単価の違う商品を仕入れたので
直前の残高の金額の200円と,仕入れた金額の460円を足して,
仕入れる直前の残高の数の10と,仕入れた数の20で割ると
660÷30=22
となり単価は22円と求めることができます。
4月20日も同様に
直前の残高の金額の220円と,仕入れた金額の380円を足して,
仕入れる直前の残高の数の10と,仕入れた数の20で割ると
600÷30=20
となり単価は20円と求めることができます。
移動平均法はこのようなものです。
単価の求め方が違うと先入先出法の次月繰越単価は19円,
移動平均法では次月繰越単価20円と少し違いが出てきます。



大事な事は
商品有高帳の記入方法は,
1:まずは,
▽繰越額を受入の所に記入。
2:取引が生じたら
▽日付の所に取引が生じた日を記入。
▽商品を仕入れた時は,受入の所に
仕入れた数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を記入。
▽商品を売上げた時は,引渡の所に
売上げた数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を記入。
▽残高の所に受入・引渡から
在庫の数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を計算して,残高を記入。
3:締め日には,
▽残高の数量・単価(原価)・金額(数量×単価)を引渡の所に記入して,
受入・引渡の数量・金額を一致させ,締め切る。
という事です♪(⌒◇⌒)


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