◆簿記テキスト◆



---貸し倒れの説明---

□貸し倒れの説明とは?---
商品を掛けで売った会社が倒産をしてしまうと
売掛金代金の回収が出来なくなってしまいます。
回収が出来なくなったら貸し倒れとして処理を
することになります。

貸し倒れの処理の流れは
まず決算の時に売掛金などの債権に対して,
貸し倒れになりそうな予想額を計算して,
その期の費用として計上します。
計上する時は[ 貸倒引当金繰入 ]という費用の勘定科目を使います。
費用の勘定科目なので左側(借方)にきます。
右側には[ 貸倒引当金 ]という資産のマイナスを
意味する評価勘定を使い下記のように仕訳をします。

貸倒引当金繰入 ※※ / 貸倒引当金 ※※


貸倒引当金は資産のマイナスと説明しましたが,
貸借対照表の作成の所で理解できると思いますので,
今はそ〜なのね,と思っておいてください。

貸倒引当金を計上する時には,
差額補充法と洗替法の2つがあります。

差額補充法というのは,前の期の貸倒引当金の残高に
今期の予想額になる様に,加算・減算する方法です。
もし前の期の残高が今期の予想額より,少ない場合は
差額分を[ 貸倒引当金繰入 ]の勘定科目を使い,
下記の仕訳で補充します。

貸倒引当金繰入 ※※ / 貸倒引当金 ※※


もし,前の期の残高が今期の予想額より,多い場合は
多い分を[ 貸倒引当金戻入 ]という収益の勘定科目を使い,
下記の仕訳のように控除します。

貸倒引当金 ※※ / 貸倒引当金戻入 ※※



洗替法は,
貸倒引当金 ※※/ 貸倒引当金戻入 ※※
という仕訳で前の期の残高を無くし,
貸倒引当金繰入 ※※/ 貸倒引当金 ※※
という仕訳で今期の予想額を新たに計上します。
洗替法の仕訳は下記の様になります。

貸倒引当金
貸倒引当金繰入
※※
※※
/
/
貸倒引当金戻入
貸倒引当金
※※
※※


ほんとに貸し倒れが起きてしまったら,
[ 貸倒引当金 ]を使って仕訳をします。

貸倒引当金 ※※ / 相手の勘定科目(売掛金など) ※※

貸倒れの額が設定した予想額(貸倒引当金)以上なら
超えた部分については[ 貸倒損失 ]という勘定科目を
使って仕訳をします。

貸倒引当金
貸倒損失
※※
※※
/
/
相手の勘定科目(売掛金など) ※※




大事な事は
貸し倒れは,決算で予想額を見積もり,
差額補充法・洗替法のどちらかで予想額になるように計上し,
貸し倒れがおきたら,[ 貸倒引当金 ]で仕訳する!
[ 貸倒引当金 ]を超える貸し倒れの時は,超過分を[ 貸倒損失 ]で仕訳する!
という事です♪(⌒◇⌒)


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