◆簿記テキスト◆



---固定資産の売却の説明---

□固定資産の売却とは?---
持っている建物や備品などを売る時に,
帳簿額と売却額との間に差額が起きた場合には
[ 固定資産売却益 ]または[ 固定資産売却損 ]
という勘定科目を使って仕訳をします。
帳簿額とはその固定資産を売る時の帳簿上の価額の事です。
要するに建物や備品などを購入した額から減価償却をした後の額です。
もし,
帳簿額よりも安く売ってしまった場合は,
損が生じるので[ 固定資産売却損 ]という費用の
勘定科目を使い仕訳をします。
もし,
帳簿額よりも高く売る事が出来たときは,
儲けが生じるので[ 固定資産売却益 ]という収益の
勘定科目を使い仕訳をします。


▽直接法で処理している場合
直接法の場合はその固定資産の勘定科目から直接的に
減価償却費が引かれているので,その額がその固定資産の
現在の帳簿額になります。
もし,
帳簿価額51円の建物を53円で売る事ができ,
代金は現金で受取りました。とした場合は帳簿額よりも
2円高く売る事が出来たので2円の儲けが出ます。
この場合は[ 固定資産売却益 ]を使い仕訳をします。
仕訳をしますと下記のようになります♪

現金 53 /
/
建物
固定資産売却益
51



▽間接法で処理している場合
間接法の場合は固定資産の勘定科目の所は,
買った時の額のままになっていますので
減価償却累計額を引いた額が現在の価値になります。
現在の価値と売却額を比べる事になります。
もし,
取得原価60円,建物減価償却累計額9円の建物を
50円で売り代金は現金で受取りました。とした場合
この建物の現在の価値は,取得原価の60円から建物原価
償却累計額の9円を引いて51円なので,現在の価値の
51円と売却額の50円を比べます。
現在の価値より1円安く売り1円損をしてしまいました。
この場合は[ 固定資産売却損 ]を使い仕訳をします。
仕訳をすると下記のようになります♪

建物減価償却累計額
現金
固定資産売却損

50
/
/
/
建物 60




大事な事は
固定資産を売却するときは,
売却する時の金額と,その固定資産の減価償却した現在の価値を求めて
得したときは,[ 固定資産売却益 ]で仕訳する!
損したときは,[ 固定資産売却損 ]で仕訳する!
という事です♪(⌒◇⌒)


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