◆簿記テキスト◆



---貸借対照表・損益計算書の作成の説明---

決算の手順は次の通りで
1:試算表の作成
2:決算整理
3:精算表の作成
4:帳簿の締め切り
5:貸借対照表・損益計算書の作成
前回,帳簿の締め切りについて説明しました♪
今回は貸借対照表・損益計算書の作成について勉強しましょ〜♪


□貸借対照表・損益計算書の作成とは?
1年間を通して最後に作成するのが,
貸借対照表・損益計算書になります。
貸借対照表は,[ 資産・負債・純資産 ]の勘定科目を集めた一覧表,
損益計算書は,[ 収益・費用 ]の勘定科目を集めた一覧表です。

貸借対照表・損益計算書の作成は簡単なものです♪
精算表の作成の所で,今期の各勘定科目の残高が
決定しているので,後はそれを貸借対照表・損益計算書
それぞれに移動するだけです♪
試験では決算整理後の残高試算表から
貸借対照表・損益計算書の作成を問う問題も出るみたいですが,
精算表から作成する場合と違いはほとんどありません。
例えば今期の精算表が下図の様に完成したとします。



:貸借対照表の作成
貸借対照表は資産・負債・純資産の勘定科目で作成されます。
上の精算表から貸借対照表を作成してみましょ〜♪



精算表から貸借対照表を作成する方法は
1:左側に資産の勘定科目とその残高を並べます。
2:右側に負債・純資産の勘定科目とその残高を並べます。
これでほとんどいいんですが,少し違う所もあります。
違う所は
●資産の勘定科目の[ 繰越商品 ]は[ 商品 ]と記入します!
●資産のマイナスの意味で使われる[ 貸倒引当金 ]は
引当金を設定した科目から控除する様に記入します!
上の場合は,"売掛金"から控除する形で記入しています。
●資産のマイナスの意味で使われる[ 減価償却累計額 ]は
減価償却した固定資産から控除する様に記入します!
上の例では,"建物"から控除する形で記入しています。


:損益計算書の作成
損益計算書は費用・収益の勘定科目で作成されます。
上の精算表から損益計算書を作成してみましょ〜♪



精算表から損益計算書を作成する方法は
1:左側に費用の勘定科目とその残高を並べます。
2:右側に収益の勘定科目とその残高を並べます。
これでほとんどいいんですが,こちらも少し違う所があります。
違う所は
●費用の勘定科目の[ 仕入 ]は[ 売上原価 ]と記入します!
●収益の勘定科目の[ 売上 ]は[ 売上高 ]と記入します!

これで貸借対照表・損益計算書の作成はバッチリです♪(*^‐^*)


ついでに決算整理後の残高試算表からの
貸借対照表・損益計算書の作成の説明もしますね♪
試験には,このパターンで出題される様です。
下図の様に決算整理後の残高試算表があるとします。
数字は上で使った精算表と同じです。
残高試算表には当期純利益が記入されていません。
当期純利益は損益計算書を作成する際に求める事になります。
精算表から作成する時と違うのは当期純利益を求めないと
いけないという事だけで,他はすべて同じです!



:損益計算書の作成
費用の勘定科目と残高を左に記入します。
収益の勘定科目と残高を右に記入します。



費用・収益それぞれの合計額の差額が,
当期の利益・あるいは損失になります。
今回は費用の合計額より収益の合計額の方が多いので
差額分だけ利益が出た事になります。
ですから,下図の様に作成する事になります♪(⌒◇⌒)



あとは精算表から作成した時と同じ様に貸借対照表を
作成するだけです♪





大事な事は
貸借対照表・損益計算書の作成では
貸借対照表は資産・負債・純資産の各勘定科目の残高を記入する!
損益計算書は費用・収益の各勘定科目の残高を記入する!
という事です♪(⌒◇⌒)


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