◆簿記テキスト◆



---帳簿の締め切りの説明---

決算の手順は次の通りで
1:試算表の作成
2:決算整理
3:精算表の作成
4:帳簿の締め切り
5:貸借対照表・損益計算書の作成
前回,精算表の作成について説明しました♪
今回は帳簿の締め切りについて勉強しましょ〜♪


□帳簿の締め切りとは?
精算表の作成まで終えますと,今期の各勘定科目の残高が確定します。
それにあわせて,帳簿の各勘定科目の締め切りを行います。
収益・費用それぞれの勘定科目の残高は,[ 損益 ]という
勘定科目に振り替えます。
資産・負債・純資産の勘定科目は,[ 次期繰越 ]という勘定科目を
使い次の期に各勘定科目の残高を繰り越します。

□帳簿の締め切り
---収益・費用編---
今期の費用・収益の勘定科目の残高は
次の期に繰り越す事が出来ません。
収益は今期の収益ですし,費用は今期の費用だからです。
総勘定元帳に[ 損益 ]という勘定科目を使って,
費用・収益それぞれの勘定科目の残高をゼロにします。

例えば決算整理後の仕入が



次の様な場合は
左の合計が150円,右の合計が90円で,残高が左に60円あります。
この残高の60円を[ 損益 ]の勘定科目を使い,ゼロにします。



これで仕入の残高はゼロになりました。
もし,収益の勘定科目の売上の残高が右に200円で
これを損益勘定に振り替えるとしたら下記のようになります♪



この様に収益・費用の勘定科目の残高をすべてゼロにします。
そして収益・費用の勘定科目の残高が損益勘定に集められます。
図にしますと次の様になるんですね。(勘定科目・残高は適当です)



損益勘定には収益・費用の全ての勘定科目の残高が集められるので
差額は今期の利益・あるいは損失になります。
上の図の場合でみますと左側合計は90円,右側合計は220円になり
差額は130円になります。
この差額の130円は利益になるんでしょ〜か?損失になるんでしょ〜か?
上の図をみますと損益勘定の左側は,仕入などの費用の勘定科目です。
右側には売上や受取利息などの収益の勘定科目が並んでます。
収益の勘定科目が並んでいる右側の方が220円で,
費用の勘定科目が並んでいる左側の方が90円です。
収益の勘定科目の方が多いので利益が出たことになります♪
この差額の損失・利益は[ 資本金 ]の勘定科目に振り替えます。



貸借対照表では今期の期首の純資産と期末の純資産を比べて,
その差額分が今期の利益・損失になります。
式にしますと次の様になります。

期末純資産−期首純資産=純損益

この場合は130円を資本金に足して今期の利益を計上する事になります。



という風になります♪
この場合は,期首の純資産は200円,期末の純資産は330円,
今期の利益は130円です♪という事です(*^‐^*)
期末純資産−期首純資産=純損益
にあてはめますと
330円−200円=130円です。



大事な事は
収益・費用のすべての勘定科目は
[ 損益 ]という勘定科目に振り返られ,ゼロになる!
そして損益勘定の差額は[ 資本金 ]の勘定科目に振り替える!
という事です♪(⌒◇⌒)



□帳簿の締め切り
---資産・負債・純資産編---
収益・費用の場合は残高を
次期に繰り越す事は出来ませんでした。
資産・負債・純資産の残高は,前期から繰り越され,
次期に繰り越す事になります。
現金などの資産が,新しい期が始まるとゼロから
始まる,というのはおかしいですもんね(^^;)


資産は借方(左側)に
負債・純資産は貸方(右側)に残高があります。
残高を次期に繰り越す為に,残高のある反対側に
[ 次期繰越 ]という勘定科目を使い繰り越します。
例を上げますと次の様な感じです♪



繰越商品は資産なので残高は借方(左側)にあり,
反対の右側に[ 次期繰越 ]を記入する事になります。

そして,新しい期を迎えると
今期からの繰り越しを[ 前期繰越 ]と記入して
新しい期を始めます♪
上の例の"次期繰越 60"を新しい期では前期繰越として
記入します。


という風になる訳です♪(^▽^)V
こうしてまた新しい期が始まっていくんですね〜♪(*^‐^*)



大事な事は
資産・負債・純資産は残高を[ 次期繰越 ]と書いて次の期に繰り越す!
新しい期が始まったら[ 前期繰越 ]として記入する!
という事です♪(⌒◇⌒)



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