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決算の手順は次の通りで 1:試算表の作成 2:決算整理 3:精算表の作成 4:帳簿の締め切り 5:貸借対照表・損益計算書の作成 前回,精算表の作成について説明しました♪ 今回は帳簿の締め切りについて勉強しましょ〜♪ □帳簿の締め切りとは? 精算表の作成まで終えますと,今期の各勘定科目の残高が確定します。 それにあわせて,帳簿の各勘定科目の締め切りを行います。 収益・費用それぞれの勘定科目の残高は,[ 損益 ]という 勘定科目に振り替えます。 資産・負債・純資産の勘定科目は,[ 次期繰越 ]という勘定科目を 使い次の期に各勘定科目の残高を繰り越します。 □帳簿の締め切り ---収益・費用編--- 今期の費用・収益の勘定科目の残高は 次の期に繰り越す事が出来ません。 収益は今期の収益ですし,費用は今期の費用だからです。 総勘定元帳に[ 損益 ]という勘定科目を使って, 費用・収益それぞれの勘定科目の残高をゼロにします。 例えば決算整理後の仕入が 次の様な場合は 左の合計が150円,右の合計が90円で,残高が左に60円あります。 この残高の60円を[ 損益 ]の勘定科目を使い,ゼロにします。 これで仕入の残高はゼロになりました。 もし,収益の勘定科目の売上の残高が右に200円で これを損益勘定に振り替えるとしたら下記のようになります♪ この様に収益・費用の勘定科目の残高をすべてゼロにします。 そして収益・費用の勘定科目の残高が損益勘定に集められます。 図にしますと次の様になるんですね。(勘定科目・残高は適当です) 損益勘定には収益・費用の全ての勘定科目の残高が集められるので 差額は今期の利益・あるいは損失になります。 上の図の場合でみますと左側合計は90円,右側合計は220円になり 差額は130円になります。 この差額の130円は利益になるんでしょ〜か?損失になるんでしょ〜か? 上の図をみますと損益勘定の左側は,仕入などの費用の勘定科目です。 右側には売上や受取利息などの収益の勘定科目が並んでます。 収益の勘定科目が並んでいる右側の方が220円で, 費用の勘定科目が並んでいる左側の方が90円です。 収益の勘定科目の方が多いので利益が出たことになります♪ この差額の損失・利益は[ 資本金 ]の勘定科目に振り替えます。 貸借対照表では今期の期首の純資産と期末の純資産を比べて, その差額分が今期の利益・損失になります。 式にしますと次の様になります。 期末純資産−期首純資産=純損益 この場合は130円を資本金に足して今期の利益を計上する事になります。 という風になります♪ この場合は,期首の純資産は200円,期末の純資産は330円, 今期の利益は130円です♪という事です(*^‐^*) 期末純資産−期首純資産=純損益 にあてはめますと 330円−200円=130円です。 大事な事は 収益・費用のすべての勘定科目は [ 損益 ]という勘定科目に振り返られ,ゼロになる! そして損益勘定の差額は[ 資本金 ]の勘定科目に振り替える! という事です♪(⌒◇⌒) □帳簿の締め切り ---資産・負債・純資産編--- 収益・費用の場合は残高を 次期に繰り越す事は出来ませんでした。 資産・負債・純資産の残高は,前期から繰り越され, 次期に繰り越す事になります。 現金などの資産が,新しい期が始まるとゼロから 始まる,というのはおかしいですもんね(^^;) 資産は借方(左側)に 負債・純資産は貸方(右側)に残高があります。 残高を次期に繰り越す為に,残高のある反対側に [ 次期繰越 ]という勘定科目を使い繰り越します。 例を上げますと次の様な感じです♪ 繰越商品は資産なので残高は借方(左側)にあり, 反対の右側に[ 次期繰越 ]を記入する事になります。 そして,新しい期を迎えると 今期からの繰り越しを[ 前期繰越 ]と記入して 新しい期を始めます♪ 上の例の"次期繰越 60"を新しい期では前期繰越として 記入します。 という風になる訳です♪(^▽^)V こうしてまた新しい期が始まっていくんですね〜♪(*^‐^*) 大事な事は 資産・負債・純資産は残高を[ 次期繰越 ]と書いて次の期に繰り越す! 新しい期が始まったら[ 前期繰越 ]として記入する! という事です♪(⌒◇⌒) |
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