◆簿記テキスト◆



---合計試算表の例題---

今回は合計試算表の例題を解いてみましょ〜♪

■例題
次の6月1日現在の残高試算表(A)と
同年6月中の取引(B)に基づいて
同年6月30日の合計試算表を作成してください♪

平成14年6月中の取引
(1)仕入取引
(a)掛仕入高 ¥20
(b)現金仕入高 ¥10

(2)売上取引
(a)掛売上高 ¥50
(b)現金による売上高 ¥20

(3)売掛金および買掛金の決済等(上記(1)(2)に含まれるものは除きます。)
(a)現金による売掛金回収高 ¥30
(b)現金による買掛金支払高 ¥10
(c)売掛金貸倒高 ¥10


□解説
合計試算表の作成の問題です。
試験の問題ではもう少し勘定科目も多く仕訳の数も多いですが
やる事が増えるだけでやり方は同じです!
1:仕訳をする
2:勘定科目ごとに借方合計額・貸方合計額を求める
これで試算表を作成する事が出来ます♪
まずは,
6月中の取引の仕訳をおこないましょ〜♪
それぞれの仕訳をしますと

(1)仕入取引
(a) 仕入 20 / 買掛金 20
(b) 仕入 10 / 現金 10

(2)売上取引
(a) 売掛金 20 / 売上 50
(b) 現金 20 / 売上 20

(3)売掛金および買掛金の決済等
(a) 現金 30 / 売掛金 30
(b) 買掛金 10 / 現金 10
(c) 貸倒引当金 10 / 売掛金 10

となります。
この仕訳と6月1日までの残高試算表により合計試算表を作成します。
例えば,現金の勘定科目でみますと
6月1日で借方に30円あります。
6月中の取引で現金の勘定科目に関する取引は
(1)仕入取引の(b)
(2)売上取引の(b)
(3)売掛金および買掛金の決済等の(a)・(b)
の4つです。
4つの仕訳を書き出しますと
仕入 10 / 現金 10
現金 20 / 売上 20
現金 30 / 売掛金 30
買掛金 10 / 現金 10

この4つの取引による現金の借方・貸方の合計は
借方が50円,貸方が20円となります。


これに6月1日の借方残高の30円を足しますと
借方合計が80円になります。


このようにそれぞれの勘定科目ごとに
借方合計・貸方合計を求めていきますと

となります♪(*^‐^*)
借方合計・貸方合計は共に600円で一致しているので
OKですよ〜♪という事になります。
600円というのは
6月1日の借方合計または貸方合計の450円に
6月中取引の仕訳の合計額の150円を足した金額になります。
まぁ当たり前といえば当たり前なんですけどね,(^^;)

余談ですが
試算表は金額の間違いを見つける事が出来ます。
勘定科目の間違いまでは分かる事もありますが
分からない事もあります。



大事な事は
合計試算表は各勘定科目の借方合計額・貸方合計額をまとめて表示したもの!
という事です♪(⌒◇⌒)


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