◆簿記テキスト◆



---現金過不足の説明---

□現金過不足とは?---
実務をやっていると記入漏れなどが原因で,
帳簿の中の現金残高と実際の手元にある現金残高が
一致しない,というミスをしてしまうことがあります。
その時は[ 現金過不足 ] という勘定科目を使い,
"実際の残高" に合わせる仕訳を行うことになります。
帳簿の方を実際に合わせるんですね!
実際残高と帳簿残高の違う場合としては,
実際の残高が帳簿の残高より多い場合と,
実際の残高が帳簿の残高より少ない場合の2つがあります。

1:実際の残高が帳簿の残高より多い場合は?
帳簿の残高より,手元にある現金の方が多いので
帳簿の現金を,差額分だけ増やす仕訳を行います。

現金 ※※ / 現金過不足 ※※



実際の方が多いので,資産の増加という意味になり
[ 現金 ]の勘定科目は上図の資産と
書いてある方の左側にきます。

もし,実際の残高が帳簿の残高より多い原因が
分かった場合は[ 現金過不足 ]の勘定科目から
正しい勘定科目に振り替えることになります。

現金過不足 ※※ / 正しい勘定科目 ※※



2:実際の残高が帳簿の残高より少ない場合は?
帳簿の残高より,手元にある現金の方が少ないので
帳簿の現金を,差額分だけ減らす仕訳を行います。

現金過不足 ※※ / 現金 ※※



実際の方が少ないので,資産の減少という意味になり
[ 現金 ]の勘定科目は上図の資産と
書いてある反対側の右側にきます。

もし,実際の残高が帳簿の残高より少ない原因が
分かった場合は[ 現金過不足 ]の勘定科目から
正しい勘定科目に振り替えることになります。

正しい勘定科目 ※※ / 現金過不足 ※※



[ 現金過不足 ]という勘定科目は,決算までの"つなぎの科目"になります。
これは,原因がわからないからとりあえず,[ 現金過不足 ]という
勘定科目に置いといて,原因がわかれば正しい科目に振り替えましょ♪
ということなんです。
1年間の儲け・利益を求める決算の時には,[ 現金過不足 ]に残っている
分は[ 雑益・雑損 ]という勘定科目に振り替えないといけません。
[ 現金過不足 ]という勘定科目は,決算までの"つなぎの科目"だからです。
このことは,決算の説明をする時にまた説明します♪



大事な事は
帳簿の中の現金残高と実際の手元にある現金残高が
一致しない時は,[ 現金過不足 ] という
勘定科目を使い,"実際の残高" に合わせる仕訳を行う!
原因が分かったら正しい勘定科目に振り替える!
という事です♪(⌒◇⌒)


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