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□決算整理とは?--- 前回は,決算整理の処理の 1:▽現金過不足の処理 2:▽減価償却 3:▽有価証券の評価替え 4:▽貸倒の計上 5:▽売上原価の計算 6:▽収益の見越し 7:▽収益の繰り延べ 8:▽費用の見越し 9:▽費用の繰り延べ のうち, 1:▽現金過不足の処理 2:▽減価償却 3:▽有価証券の評価替え 4:▽貸倒の計上 の説明をしました♪ 今回は 5:▽売上原価の計算 の処理について,勉強しましょ〜♪ ▽売上原価 売上原価は売上げた商品に対する仕入額の事です。 ちなみに商品を売る時の値段は売価といいます。 売上原価を知る事で,今期中に商品を売り上げた額から 売上原価を引いた利益(売上総利益)を求めることが出来ます。 売上−売上原価=売上総利益 例えば20円で仕入れたものを50円で売った場合は 売上−売上原価=売上総利益 に代入すると 50-20=30 売価は50円で,売上原価(原価)は20円, 売上総利益は30円だったよ!という事になるんですね♪ 決算の時に,この1年間の間に売上げた商品に対する原価を求めます。 売上原価は次の公式で求める事が出来ます。 売上原価=期首商品棚卸高+当期仕入高−期末商品棚卸高 前の期から繰り越した商品に,今期仕入れた分を足して 期末に残り次期に繰り越す商品を引くと求める事が出来ます。 例えば, 期首商品棚卸高が20円 当期仕入高が170円 期末商品棚卸高が30円だったとしますと 売上原価=20+170-30=160 で今期の売上原価は160円となります。 仕訳の方法としては, 1:[ 仕入 ]の勘定科目を使う場合 2:[ 売上原価 ]の勘定科目を使う場合 の2つがあります。 1:[ 仕入 ]の勘定科目を使う場合 決算時の仕訳を示しますと まず前期から繰り越した商品を仕入の勘定科目に振り替えます。
そして次期に繰り越す分を繰越商品の勘定科目に振り替えます。
■例題 今期は, 期首商品棚卸高が20円 当期仕入高が170円 期末商品棚卸高が30円でした。 このときの決算整理仕訳をしてください♪ なお,仕入の勘定科目で行ってください。 □解説 まず,前期からの繰越商品20円を 仕入の勘定科目に振り替えます。
そして次期に繰り越す分の30円を 繰越商品の勘定科目に振り替えます。
決算整理として決算の時に行う仕訳を まとめると,下記のようになります♪
この仕訳により[ 仕入 ]の勘定科目の 借方合計は, 20(前期からの繰越商品)+170(当期仕入分)=190 貸方合計は, 30(次期に繰り越す分) となり,残高が借方に160円となります♪ 今期仕入分の170円は,決算整理前の[ 仕入 ]の勘定科目の残高です。 仕入の勘定科目の残高には売上原価の160円が残る事になります♪ 2:[ 売上原価 ]の勘定科目を使う時 決算の時の仕訳は まず前期から繰り越した商品を売上原価の勘定科目に振り替えます。
今期の仕入を売上原価の勘定科目にすべて振り替えます。 (仕入の勘定科目の残高は0円になります!)
そして次期に繰り越す分を繰越商品の勘定科目に振り替えます。
■例題 今期は, 期首商品棚卸高が20円 当期仕入高が170円 期末商品棚卸高が30円でした。 このときの決算整理仕訳をしてください♪ なお,売上原価の勘定科目で行ってください。 □解説 決算整理として下記の3つの仕訳を行う事になります。
これにより売上原価勘定の残高が となり借方に160円になります♪ 上で紹介した仕入勘定で計算するのを, 売上原価という勘定科目を使っておこなうだけの違いです。 売上原価の勘定科目を使う場合に仕訳が1つ多いのは 今期の仕入れた分を売上原価の勘定科目に移さないといけないからです。 他の仕訳は仕入・売上原価の勘定科目が違うだけです♪ 大事な事は 売上原価の仕訳の方法は2つあり 1:[ 仕入 ]の勘定科目を使う場合の決算の時の仕訳は 前期から繰り越した商品を仕入の勘定科目に振り替えて
そして次期に繰り越す分を繰越商品の勘定科目に振り替えます。
これで仕入の勘定科目で売上原価が求められる! 2:[ 売上原価 ]の勘定科目を使う場合の決算の時の仕訳は 前期から繰り越した商品を売上原価の勘定科目に振り替えて
仕入の勘定科目の残高を全部売上原価の勘定科目に振り替えて
次期に繰り越す商品を繰越商品の勘定科目に振り替えます。
これで売上原価の勘定科目で売上原価が求められる! という事です♪(⌒◇⌒) |
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